簿記・会計

会計の資格はどれを取ればいいの?

悩む人
会計の資格はどういうものがあるのかな?
悩む人
会計の資格はどれを勉強すればいいの?

 

会計に関連する資格は非常に多く、新しい資格も次々に出てきています。

 

今回はその資格の中でも有名なものを7つご紹介します。

 

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本記事の内容

会計の資格7つの知名度・難易度・おすすめポイントを紹介

会計の資格7選

日商簿記検定

知名度 

難易度 

日商簿記検定は日本商工会議所が主催する簿記能力検定です

 

会計の資格と言えば日商簿記検定と言っても過言ではないほど知名度が高く、会計を勉強したことがない人でも知っている方は多いのではないでしょうか。

 

日商簿記検定は原価計算初級・簿記初級・3級・2級・1級の五つの級が用意されています。

 

受験資格は設けておらず、学生から社会人まで非常に多くの人に受験されています。

 

日商簿記検定は就職・転職・進学・昇格など多くの節目でアピールできる検定であり、一般的に日商簿記2級以上に合格している人が評価されています。

 

ポイント

3級は簿記の基礎知識が問われ、小規模の企業で会計実務を行う人に求められるレベルの問題が出題されます。

2級は財務諸表から経営内容を把握できるなど、会計実務行えるだけでなく適切な処理や分析を行えるレベルの問題が出題されます。

1級は経営管理や経営分析などを行えるレベルが想定され、極めて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算が問われます。公認会計士や税理士の”登竜門”と言われています。

 

また、日商簿記1級は税理士の受験資格にもなっており、公認会計士や税理士を目指している方々が受験しています。

 

さらに詳しく

日商簿記検定以外の簿記検定については下記の記事をご覧ください

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シズ
日商簿記検定をアピールポイントにする場合は2級を目指しましょう

 

公認会計士

知名度 

難易度 

 

公認会計士は会計の資格の最高峰であり、独占業務である財務諸表監査のほか、会計コンサルティングや株式公開支援業務など仕事内容は非常に幅広いです。

 

公認会計士は国家資格であり、会計のスペシャリストです。

 

公認会計士になるためには下記の通りの流れで試験を受けていきます。

 

公認会計士は社会的信用が非常に高い職業の一つであり、それゆえ責任が大きい仕事でもあります。

 

短答式試験と論文式試験に合格した後は多くの場合監査法人などに勤めながら実務経験・実務補習を積んでいくことになります。

 

監査法人の初任給は約550万円と高く、公認会計士の平均年収も約1,000万円と高給取りであることが知られています。

 

ポイント

短答式試験の難易度が非常に高く、合格率は10~18%となっています。

短答式試験と論文式試験の合格・2年以上の実務経験・3年間の実務補修を経れば公認会計士登録ができる

財務諸表監査は公認会計士の独占業務

 

シズ
短答式試験と論文式試験は多くの場合2年以上の長期戦になります。

 

税理士

知名度 

難易度 

 

税理士とは税金のスペシャリストであり、税務のコンサルティング、節税のアドバイス、各種申告書の作成など法人・個人を問わず様々な仕事があります。

 

税理士になるためには会計科目である簿記論・財務諸表論と税法3科目、計5科目の合格が必要です。

 

試験科目
会計科目 簿記論

財務諸表論

税法科目 所得税法

法人税法

相続税法

消費税法

酒税法

国税徴収法

住民税

事業税

固定資産税

※会計科目は必修、税法科目の内、所得税法か法人税法のいずれか一つと必ず選択、消費税法か酒税法を選択する場合はどちらか一方

 

各科目の合格率は10~15%と難易度は高く、試験も年1回しかありません。

 

税理士試験の特徴は科目合格制を取っているということです。科目合格制とは1科目ずつ受験して合格し、何年かかけて5科目合格しても税理士になれるというものです。

 

そのため、1科目ずつ勉強して5年かけて5科目合格しても税理士になれます。

 

この制度のおかげで社会人として働きながら受験する人も多く、学生から社会人まで非常に幅広い方々が税理士試験を受験しています。

 

ポイント

税理士は税金のスペシャリスト

税理士試験は科目合格制を取っている

社会人として働きながら合格する人も多い

 

シズ
働きながら合格を狙えるのは大きなメリットですね

 

BATIC(国際会計検定)

知名度 

難易度 

 

BATIC(国際会計検定)は英語力と国際会計スキルを同時に測り、グローバルに活躍する人材の育成を目的とした検定試験です。

 

BATICは全て英語で出題されるのが特徴であり、Subject1・400点満点、Subject2・600点満点、合計1000点満点の試験です。

 

BATICはスコアによって称号が認定され、スコアと称号は下記の通りです。

 

BATICのスコアと称号

コントローラーレベル(スコア 880~1000)

アカウンティングマネージャーレベル(スコア 700~879)

アカウンタントレベル(スコア 320~699)

ブックキーパーレベル(スコア 200~319)

199以下は称号なし

 

コントローラーレベルとアカウンティングマネージャーレベルは認定期間が3年であり、更新が必要になります。

 

次に紹介するUSCPA(米国公認会計士)の勉強の過程で取る人が多く、英語での簿記の試験に慣れる目的で受験する人もいます。

 

シズ
将来海外で活躍したい方は勉強してみてはいかがでしょうか

 

ポイント

BATICはグローバルに活躍する人材の育成を目的としている

更新が必要な称号がある

USCPA(米国公認会計士)の勉強の過程で受験する人が多い

USCPA(米国公認会計士)

知名度 

難易度 

 

USCPA(米国公認会計士)はU.S Certified Public Accountantは米国各州が認定する資格です。

 

USCPAの特徴は会計と英語を武器として世界を舞台に活躍できるということです。近年は企業のグローバル化に伴って国際会計基準(IFRS)を導入する会社が増えており、活躍できるフィールドが広がっています。

 

USCPAはどの州の試験を受験するかによって受験資格が異なり、多くの場合は学位要件と単位要件が必要です。

 

試験科目はFAR(財務会計)・BEC(企業経営環境・経営概念)・REG(諸法規)・AUD(監査および諸手続き)の4科目であり、各科目4時間の試験となります。

 

各試験の合格率は50%前後となっており比較的高く、さらに年間を通じて受験できるため柔軟に受験することができます。

 

しかし、USCPAは受験料が高く、為替価格にもよりますが日本で受験する場合は1科目6万円前後かかります。

 

費用感の全体像が出ているサイトや資料が少ないため、USCPAを目指す場合はまず専門学校の費用と受験料だけでも計算してみてはいかがでしょうか。

 

ポイント

USCPAは試験は4科目あり、18ヵ月以内にすべて合格する必要がある。

専門学校の費用と受験料が高額であり、50万円前後となる場合がある。

英語と会計のスキルを同時に証明できる資格

 

シズ
国際会計基準を適用する会社が増えている近年でさらに需要が増える資格ですね

 

ビジネス会計検定

知名度 

難易度 

 

ビジネス会計検定は大阪商工会議所が主催する検定です。

 

この検定と簿記検定は同じ”会計”を学ぶ資格ではありますが、ビジネス会計検定は財務諸表の分析、企業の評価を重点的に学ぶ検定です。

 

ビジネス会計検定は分析や評価に重点を置いた検定であることから、マネージャークラスや経営者など経営資源をどこに配分するかを考えるポジションの方に有用な資格になっています。

 

ビジネス会計検定は3級~1級まで用意されており、3級と2級は年2回、1級は年1回受験できます。

 

受験地は各主要都市となっているため、お近くに受験場所があるかどうか確認してください。

 

3級~2級については合格率50%前後と高く、年2回チャンスがあることから比較的難易度は易しいことが考えられます。

 

1級については非常に難易度が高く、合格率は20%前後です。年1回しか受験できないことも勘案すると合格までは数年かかることも考えられます。

 

1級は合格基準が70%以上ですが、不合格者の内120点以上得点した者は準1級に認定されます。

 

ポイント

ビジネス会計検定は分析や評価に重点を置いた検定

3級~2級は年2回、1級は年1回受験できる

1級の試験で6割以上得点すれば準1級に認定される

 

FP(ファイナンシャルプランナー)

知名度 

難易度 

 

FP(ファイナンシャルプランナー)は日本FP協会が実施する検定です。

 

FPはファイナンシャルプランニングの専門家であり、家計にかかわる幅広いお金の知識を用いて顧客のライフプランをサポートする仕事です。

 

FPは自分の仕事に活かす人、AFPやCFPを取って独立する人、自分のライフプランを計画するために勉強する人が多い資格です。

 

FPは技能試験が3級~1級、日本FP協会認定資格としてAFP・CFPの二つがあります。

 

FP技能試験の3級は受験資格がありませんが、2級と1級には受験資格があります。2級の受験資格は3級に合格すれば得られることができますが、1級については2級の合格と1年間の実務経験が必要です。

 

AFPとCFPになるためにはFP2級に合格する必要があり、その後AFPに認定された後CFPへの道を歩むという流れになります。

 

AFPとCFPは日本FP協会の研修を受ける必要があり、一定の単位の履修を行うことになります。

 

FP3級の目安勉強期間は3ヵ月程度、2級は3~6か月程度です。

 

ポイント

FPはファイナンシャルプランニングの専門家

3級~1級の技能試験のほかにAFP・CFPの認定資格がある

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