簿記検定の中で最高難易度と言われている日商簿記1級。
合格率は10%前後と難関国家試験に匹敵する難易度でありながら毎年2万人受験する人気の検定試験です。
この日商簿記1級に筆者である私は大学2年生の時に合格しました。
今回は日商簿記1級に合格すると世間からどのように評価され、就職・転職・進学・仕事など様々な人生のターニングポイントでどのようにみられるか、私の実体験などを交えながら解説していきます。
本記事の内容
- 日商簿記1級が輝く時はどのような時か?
日商簿記1級の概要
日商簿記1級の概要
項目 | 内容 |
試験日 | 年2回(6月、11月) |
試験科目 | 商業簿記 会計学 工業簿記 原価計算 |
試験時間 | 商業簿記・会計学:90分 工業簿記・原価計算:90分 |
合格基準 | 70%以上の得点、かつ全ての科目で40%以上の得点 |
受験者数 | 年2万人程度 |
合格率 | 約10% |
その他 | 合格者には税理士試験の受験資格が付与されます |
私の簡単な経歴
略歴
- 高校は商業高校で3年間を過ごし、IT系の勉強に励む
- 高校在学中に独学で日商簿記2級を取得
- 会計の道を志し、大学に進学
- 大学2年生の頃に日商簿記1級を取得
- 卒業後は交通インフラ系の企業で総務の仕事を行う
- 24歳の時に転職し、化学メーカーの事務職に就く
- 化学メーカーにてIT系の職種や在庫管理担当、経理職などを経験する
この記事では私の半生をもとに様々な人生におけるターニングポイントで日商簿記1級はどのように評価され、どのように活用することが出来たのかをご紹介していきます。
途中私の友人の税理士さんや公認会計士さんの話、机を並べて日商簿記1級の勉強をしていた同期の人たちの話も登場します。
これから日商簿記検定の合格を目指している方、日商簿記検定を勉強したいと考えている方に対して、少しでも勉強のモチベーションを上げる助けになることが出来れば幸いです。
日商簿記1級の評価
就職・転職時の評価
評価ポイント
- 業界・職種によってはほぼ敵なしの状態になる
- 税理士法人や監査法人も射程圏内になる
- 経理担当者がいない会社は日本に存在しない
- 採用担当者は日商簿記1級の難易度を知っている
結論から申し上げると、就職・転職時には日商簿記1級は非常に評価されます。
もちろん、日商簿記1級が評価されやすい業界・職種はあるものの、面接などを担当する採用担当者は日商簿記1級がどのような試験か、その難易度はどのくらいかを知っているため、「この人は一つのことに本気で努力し、それをクリアしてきた人なんだな」という印象を持たれます。(当時の人事採用担当者から聞きました)
経理や財務といった会計に直接関係がある職種だけでなく、人事や法務といった事務職の方々も予算管理や経費管理など会計的視点を持って仕事をしなければなりません。
会計の道を追求する場合は会計事務所・監査法人・税理士法人で働いている人を思い浮かべるでしょう。
しかし、コンサルティング会社やベンチャーファンド、銀行や証券会社でも会計の知識は必要不可欠であり、みなさんの想像よりも幅広い業界・職種で活躍することが出来ます。
また、会社の事業活動でお金が生まれる以上、経理を担当する人がいない会社は日本に存在しません。
私の場合は採用選考時などに日商簿記1級を持っていることで、最初から採用担当者が好印象を抱いている状態でスタートを切ることが出来ました。
ライバルの就活生を見回しても、せいぜい日商簿記2級を持っている人がいたくらいで、日商簿記1級を持っている人にはほとんど出会ったことがありません。
企業の採用担当者も年に数百回と面接しているため、なかなか印象に残る就活生は少ないですが、日商簿記1級を持っている人は印象に残りやすいそうです。(当時の人事部長から聞きました)
私は転職活動時に日商簿記1級などを応募条件に掲げている企業があり、最終的にはそこに転職することになりました。
日商簿記1級を応募条件に掲げている企業は少ないですが、全体的に給料が高く設定されており、私の場合は24歳で年収550万円を提示されました。
また、会計のスペシャリストを目指す人に朗報ですが、税理士や公認会計士なども現在は空前の人手不足であり、税理士試験や公認会計士試験に合格していなくても税理士法人や監査法人に採用される可能性があります。(この話は直接税理士法人・監査法人の方にお聞きしました。)
この人手不足の背景には年々増える上場企業の数と税理士試験や公認会計士試験の受験者数減少があります。
とはいえ税理士・公認会計士を目指す以上、会計について全くの素人を採用する可能性は低いでしょう。
そのため、日商簿記1級を取得すれば採用の可能性が大幅に上昇します。
もちろん入社後には税理士試験・公認会計士試験の勉強に励むことになりますが、その場合は給料をもらいながら勉強できるため、税理士や公認会計士を目指している人にとってみれば、これ以上恵まれた環境はありません。
これらのように、現在は会計を勉強する人にとって大きく追い風がきていると肌感覚としても感じられます。
「今の仕事から年収を上げたい!」「会計の知識を武器に仕事をしていきたい」と考えている人にはチャンスが巡ってきているかもしれませんね!
仕事での評価
評価ポイント
- 事業会社には日商簿記1級を持っている人がほぼいない
- 会計の知識はどんな会社でも必ず使う
仕事では会計に関連する仕事ほど周りからの評価が高く、頼りにされやすい傾向にありました。
就職・転職後はキャリア採用でない限りその会社が社員に求める資格・技能・知識を習得していくことになります。
会社内の独自の会計ルールや会計構造なども勉強しなければなりませんが、新たに会計知識を習得する必要は限りなく少なくなります。
また、事業会社に就職した場合は同期や先輩に日商簿記1級を持っている人はほぼいないでしょう。
実は私が日商簿記1級を持っていて最も良かったと思った点は、周りから一目置かれるようになったことです。
事業会社に入ると、まず日商簿記1級を持っているというだけで先輩社員などから一目置かれます。
この点は実感としても得られやすい部分であり、仕事のやりやすさや会議などでうまく自分の意見を通す力など、なかなか言葉で伝えづらい部分でもあります。
中小企業であれば日商簿記1級を持っている人は社内に1人だけという場合もあり、経理部長でもせいぜい日商簿記2級止まりであることが大半です。
どんな仕事であってもお金が関わる以上、会計知識は持っていて損はありません。
私はこれまで経理職以外にもIT系の職種や総務系の職種などを担当したことがありますが、どこでも会計の知識が活躍しました。
次第に「あの人は会計に詳しいから何か困ったら相談するといいよ」という話が部署内や社内で一人歩きし、様々な社員から声をかけてもらえるようになりました。
ここで一つ私のエピソードを紹介しますが、以前私は会社として一度も行ったことがない取引を行う話が持ち上がった際に「日商簿記1級を取っていて本当に良かった」と思ったことがあります。
その取引とはデリバティブ(金融派生商品)取引の一種であり、日商簿記2級取得者、もしくはまだ簿記を勉強したことがない人はおそらく「何それ…危ない取引じゃないの?」と感じ、日商簿記1級まで勉強したことがある人は「あぁ、あのデリバティブ取引か」と感じると思います。
先に言っておきますが、デリバティブ取引に限らず、この手の金融商品は扱い方を間違えれば博打のような性質を持ちますが、正しく扱えば「これ以上安全に利益を得られる手段はない」と言えるほど有益なものになります。
当時、この取引に関わった営業と法務は「あんまり危なそうな取引とは関わりたくないな…」という印象を持っており、難航しそうな雰囲気が漂っていました。
この取引は日商簿記1級の試験範囲であり、仕組みを理解していたため、直属の上司と法務・営業に内容を説明し、理解を得ることが出来ました。
この案件は部署を超えたチームで動いており、最終的に役員の承認を得てお客様へ提示することが出来ました。
その時上司や先輩からは「君がいなかったら誰も出来なかっただろう」「あの状況から良くまとめ上げた」と言われました。
もちろん仕事で扱う以上、デリバティブ取引について改めて調べたりしましたが、自分の知識が最終的に役員の承認を取り付け、お客様との取引に発展するというのはなかなか経験できるものではありません。
この一件以降、私は社内で有名になり、味方も一気に増えて仕事が非常にやりやすくなりました。
このエピソードに限らず、会計は様々な場面で役立ちます。
もしあなたが管理職や経営層などに出世していくと、ITエンジニアのような技術職や営業職、研究職などであっても部署のお金の管理や上司への月次報告などでますます会計の知識が必要になってきます。
想像してみてください。会社を運営する人にお金の知識である「会計」が抜け落ちている場合どのようになるでしょうか。
会社はどうなったら倒産するのか?
大赤字を出しても生き残っている企業があるのはなぜか?
黒字倒産とはなんなのか?
お金があれば会社は大丈夫なのか?
ここで挙げた疑問は会計を知っていれば全て答えられます。
もしこれから簿記を勉強したいと思っている人は、「なぜこのような仕組みになっているのか」「なぜこのような考え方で会計処理をしているのか」ということを考えながら取り組んでみてください。
「なるほど、ニュースでやってた不正会計ってこんなことをしてたのか!」「利益が出ていても倒産する会社はこんな状態なのか!」といった面白い発見があるかもしれませんよ。
進学時の評価
評価ポイント
- 大学推薦の応募条件などに適合する
- 指定校推薦枠などを獲得しやすい
まず最初にお伝えしますが、私が日商簿記1級を取得したのは大学2年生の頃であるため、大学進学時には持っていませんでした。
そのため、ここでご紹介するメリットについては高校生の頃に日商簿記1級を取得した友人の話をもとに、私が調査した内容をご紹介します。
日商簿記1級を持っていると多くの大学の特別推薦枠に当てはまります。
大学の推薦入試は複数の種類があり、優秀な大会成績を収めたり資格試験に合格すると受けられる通常の推薦入試と、日商簿記1級のような超難関試験に合格したり、部活動などで全国大会優勝など極めて優秀な成績を収めた方が受けられる特別推薦入試などがあります。
特別推薦入試は通常の推薦入試と比べて合格率が高い傾向にあり、大学によっては90%以上の合格率の所もあります。
日商簿記1級レベルになると有名難関大学でも特別推薦条件に当てはまる場合があり、非常に高確率で希望の大学に進学することが出来ます。
詳細は各大学のHPの推薦条件に記載されていますが、GMARCH以上の大学も十分狙えます。
また、商業高校などについては指定校推薦枠が多くあり、基本的には学校の成績によって推薦枠の割り当てを決めますが、資格を持っているとライバルと拮抗した際に有利になります。
高校生の頃に日商簿記1級を持っていれば、資格の面では敵なしです。
また、内申点も高くなりやすく、商業高校であれば簿記の授業はもう聞かなくて良いレベルです。
一方、大学選抜共通試験などで進学する場合はどうしても試験の点数に左右されるため、資格試験が評価される場面はあまりないでしょう。
そのため、大学進学の際には推薦入試において日商簿記1級が非常に輝くと言えます。
人事評価時
評価ポイント
- 昇格条件に設定されていることもある
- 資格手当が支給されることもある
会社に就職した後の人事評価は基本的にこれまでの仕事ぶりで評価されます。
しかし、昇進・昇格のタイミングでは資格試験の取得などが条件として設定されていることがあります。
日商簿記1級を持っていると人事評価時に評価されることはありますが、経理職などへの異動の候補になるという側面もあります。
また、会社によっては日商簿記1級保持者に対して資格手当を支給しているところもあります。
金額は会社によって大きく異なり、一時金であれば3万〜10万円、毎月の手当であれば1,000円〜5,000円であることが多いでしょう。
日商簿記1級は他比較的難易度が高いため、一時金や資格手当が高めに設定されていることが多いです。
私の場合はこれまで一時金で10万円、資格手当で毎月3,000円が付いたこともあります。
さらに、どのような会社でも予算管理や経費精算、残業の管理などで、どうしても会計知識を活用して仕事をする場面が出てきます。
これらは会社独自のルールで管理されていることもありますが、ルールそのものが会計や税務の制度にかなり引っ張られていることが多いです。
具体的には、お客さんとお食事した際にこれは会議費か交際費どっちなのか?、この設備は固定資産になるのか少額固定資産になるのか?などです。
会計や税務に明るくない方にとっては「何が違うんだろう?」と感じるかもしれませんが、これらははっきりとした違いがあり、間違えると税金の課税額やその会社の利益が変わってきます。
このような背景を知っている管理職や管理部門の方は経営層から厚く信頼を獲得する傾向にあり、高く評価されます。
なぜ事業会社に日商簿記1級保持者がほとんどいないのか
- 日商簿記1級取得者は税理士や公認会計士に多い
- 日商簿記2級と1級では難易度が桁違い
- 日商簿記1級の取得を指示する会社はほぼない
日商簿記1級は毎年約2,000人の合格者がいますが、事業会社では経理の人でも日商簿記1級を持っている人はほとんどいません。
実は日商簿記1級に合格している人は税理士や公認会計士など、さらに上位の資格試験に進んでいる人が多い傾向にあります。
日商簿記1級は税理士試験の受験資格にもなっており、公認会計士試験の受験生も力試しとして日商簿記1級を受験する人が非常に多いです。
実際に私も公認会計士試験の勉強をしていた時期もあり、机を並べて勉強していた受験生もこぞって日商簿記1級を受験していました。
税理士や公認会計士に合格した人は税理士法人・監査法人に就職する人が多く、事業会社に就職する人は少ない傾向にあります。
これらの理由により、日商簿記1級を持っている人が事業会社に就職する可能性は低い傾向にあります。
では、就職してから日商簿記1級を取得する人はいるのでしょうか?
もし新卒の新入社員が簿記を勉強する際は3級→2級→1級という形で勉強を進めていくことになります。
それぞれの勉強期間は3級が1〜2ヶ月、2級が3〜6ヶ月、1級が6ヶ月〜1年となります。
順調に合格していったとしても、1年半〜2年程度かかることになります。
これだけ聞くと「社会人やりながら勉強しても取得できるのでは?」と感じるでしょう。
社会人になってから勉強する人が少ない理由
- 長期間かつ長時間の勉強時間の確保が難しい
- モチベーションの維持が難しい
- 日商簿記1級の取得を会社から指示されることがほとんど無い
- 日商簿記1級は相対評価と言われている
社会人になってから日商簿記1級の取得が難しい理由はその難易度よりも、勉強時間の確保の難しさ、モチベーションの維持の難しさが大部分を占めるでしょう。
社会人になると当然ながらその会社の制度や就業時間に拘束されることになります。
特に新社会人は慣れない環境での仕事に心身ともに疲労が溜まり、資格試験の勉強をしたいというモチベーションがあったとしても体が追いつかず、体調を崩してしまうこともあります。
年次を重ねてベテラン社員になってくると、勉強して新たに資格試験を取得するモチベーションが持てなくなってきます。
モチベーションが上がらない理由は単に「資格試験のためにプライベートの時間を割きたくない」というのもありますが、「資格を取っても給料が変わらない」「日商簿記1級を取っても有効活用する場がない」という理由が大きいでしょう。
なぜなら、年次を重ねたベテラン社員は今の企業で勤め上げたいという意向が強く、資格試験を活かして転職し、キャリアアップを目指すという考えがあまりない傾向にあります。
また、日商簿記1級のような資格試験を取っても、管理職になると資格手当が廃止されたり、出世していくと資格よりも仕事の成果を重視されるようになります。
さらに、日商簿記2級までは会社から取得を奨励・指示されたりすることがありますが、日商簿記1級はその難易度から奨励・指示する会社が少ないのが現状です。
実際に日商簿記1級の勉強を行い、受験まで進んだとしても非常に広範な試験範囲と高い難易度が立ちはだかります。
実は日商簿記1級は相対評価で合格者を決めていると言われており、他の受験生がどれだけ正答しているかに左右されます。
日商簿記1級の受験者層は「日商簿記1級の合格を目指す!」という人だけでなく、「税理士や公認会計士の合格を目指す!」という人も多く存在しています。
その中で相対評価され、約10%の人が合格できる超難関試験であるため、合格を目指す場合は本気で勉強に取り組む必要があります。
このような状況であるため、社会人になってから日商簿記1級を取得する人は少ない傾向にありますが、その中でも懸命に勉強し、見事合格まで辿り着く人の特徴もご紹介します。
新社会人になってから日商簿記1級を取得出来る人の特徴
社会人になってから日商簿記1級を取得した人は非常に限られており、筆者である私の周りでもあまりいないのが現状です。
そんな中でも見事日商簿記1級に合格している人に共通している特徴をご紹介します。
社会人になってから合格できる人の特徴
- 日商簿記1級を取得した後に何をしたいか明確な目標がある
- 長期間の勉強のモチベーション維持が出来る
- 勉強を習慣化できる
まず最初に、日商簿記1級に合格する人は合格した後に何をしたいか明確になっている人が多いです。
そのほとんどは転職であることが多く、膨大な勉強時間に見合うメリットがないとなかなか走り抜けられません。
税理士や公認会計士なども一度事業会社などに就職してから転職してくる人が多く、キャリアアップ志向が強い人ほど将来を考えて勉強する傾向にあります。
また、「長期間の勉強のモチベーションの維持を考えたスケジュールを立てられる」というのも特徴的です。
日商簿記1級は難易度が非常に高いため、独学での勉強はあまりお勧めしません。
私の周りの人も日商簿記1級に合格している人は外部講座に通っていました。(独学で勉強している人もいましたが、長期間の勉強に1人で耐えることが出来ず、最終的に挫折する人が多かったです。)
講座に通うと勉強のスケジュールや習慣化の助けにもなるため、これらの点をクリアしやすい傾向にあります。
しかし、外部講座のメリットがあったとしても日商簿記1級合格への道は厳しく険しいものです。
私が勉強していた際には勉強を習慣化し、「歯磨きするように勉強する」という感覚で毎日過ごしていました。(少し誇張しましたが、そのくらい習慣化する必要があります)
日商簿記1級は広範な試験範囲となるため、テキストや問題集を何度も繰り返しながら忘れないようにしなければなりません。
日商簿記2級や3級は「一時のモチベーション」で合格する人がいますが、日商簿記1級の場合はこの戦法は使えません。
どうしてもモチベーションの維持が難しいようであれば、勉強仲間を作る・集中出来る勉強場所を作るなど、ある程度「勉強しなければいけない環境」を整える必要があるでしょう。
いずれにせよ、日商簿記1級に合格する人はそれなりの「合格する理由」があると言えるでしょう。
この記事を作成した理由
今回は日商簿記1級を取得した後に見える世界について、実体験などをもとにご紹介しました。
ネット上でも意外とこのような情報は少なく、検索してもあまり実体験を語っている人があまりいませんでした。
私なりに考えてみたのですが、そもそも合格者数があまりいない日商簿記1級に合格し、事業会社などでその知識を活用し、その経験をWebサイトなどで発信する、という方が少ないのではないかと思いました。
SNS上でも日商簿記1級に合格する人は見かけますが、その後どのように活用し、どのような側面で「日商簿記1級の勉強をしていて良かったか?」という部分まで発信している人は少ないように思います。
この記事では日商簿記1級を取得すると見える世界についてご紹介しましたが、これから日商簿記検定を勉強する場合は2級・3級から勉強することをおすすめします。
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日商簿記2級と3級のダブル受験について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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本記事のまとめ
- 日商簿記1級を持っていると就職・転職時に敵なしになる
- 社会人になってから合格する人は少ない
- 日商簿記1級合格を目指す場合はどのように活用するか明確にする
皆様が会計に興味を持ち、様々な業界・職種で活躍することをお祈りしています。