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【経験談】MS-Japanで年収200万円UP!実際の評判はどうなの?

管理部門や士業に特化した転職エージェントであるMS-Japan。

現在は「MS-Agent」に名称を変更していますが、30年以上の歴史があり知る人ぞ知る特化型の転職エージェント会社です。

皆さんの中には「士業」という言葉を聞いて「簿記検定しか持ってない私にはハードルが高いかも…」と思う方もいるでしょう。

その心配は全く必要ありません。

なぜなら私も「士業」の資格を持っていませんでしたが、MS-Japanを利用して転職に成功し、20代前半で年収200万円UP(年収350万円→年収550万円)を実現しました。

今回は私の経験談を交えながら、MS-Japanの特徴・評判・どのような人に合っているかなどを解説していきます。

本記事の内容

  • MS-Japanの概要
  • MS-Japanの特徴・評判
  • どのような人がMS-Japanを活用すべきか

MS-Japanの概要

企業情報

  • 運用会社:株式会社MS-Japan
  • 創業:1990年4月
  • 累計利用者数:26,000人以上(2019年3月時点)
  • 種別:特化型エージェント
  • 登録料:無料
  • サービス体制:ツーフェイス型

沿革

  • 1990年4月:株式会社リクルート出身の有本氏(現社長)が人材採用・教育事業として創業
  • 1995年10月:管理部門に特化した人材紹介事業を開始
  • 1999年5月:東京本社を開設
  • 2011年4月:株式会社日本MSセンターから株式会社MS-Japanへ社名を変更
  • 2016年12月:東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2017年12月:東京証券取引所市場第一部へ市場変更

MS-Japanは現社長である有本氏が28歳の時に設立し、起業1年目で会計事務所の人材採用と繊維業界の求人誌関連事業へ参入しました。

その後、バブル崩壊を期に管理部門特化型人材紹介へ進出、ベンチャー企業のIPO(新規上場)ブームが追い風となり、東証1部上場企業へと成長しました。

MS-Japanの特徴

  • 管理部門と士業に特化
  • 若手の第二新卒から対応
  • 主要都市圏に集中して展開
  • 外資系企業へも挑戦できる

管理部門と士業に特化

管理部門と士業に特化

MS-Japanの一番の特徴は管理部門や士業に特化しているという点です。

転職エージェントには総合型と特化型の二種類があり、総合型は幅広い業界・職種の求人を持っているという特徴がありますが、特化型は得意とする業界・職種の求人を多く取り揃えており、担当者がそれぞれの分野に特化した知識を持っているため、より細やかで充実したサポートを受けることができます。

創業30年間で26,000人以上の方々を、弁護士・公認会計士・税理士・USCPA(米国公認会計士)の有資格者については年間600名以上の転職をサポートしている実績があり、2019年3月の外部委託調査会社の調べで業界トップに輝きました。

そんな業界トップの実績に基づいた転職データとノウハウを持っているため、担当者も各職種について深く理解しており、求職者の適正や希望などを的確に捉えてサポートしてくれます。

若手の第二新卒から対応

若手の第二新卒から対応

MS-Japanはスキルや経験を持っている人を対象にしている印象を受けるかもしれませんが、20代前半の第二新卒の求人も扱っています。

私も転職した時は20代前半であり、当然ながら経験者歓迎という求人は多かったですが、未経験者も簿記検定を持っていれば条件をクリアできたり、ポテンシャル採用という会社も多くありました。私が200万円年収がUPしたことで察している方もいると思いますが、20代前半でも高年収を提示してくれる企業は意外と多いと感じます。

公式HPの情報によると実際の求人案件の52%以上が年収500万円以上となっており、年収交渉もMS-Japanが代行してくれます。

MS-Japanの求人の90%が非公開求人であるため、隠れた優良企業や大手企業の管理部門の求人も見かけることが多いです。

「自分がこの年収をもらって良いのだろうか…」と思わずに、チャレンジ精神を持って挑戦していけば高い年収を獲得するのも夢ではないでしょう。

主要都市圏に集中して展開

主要都市圏に集中して展開

MS-Japanは東京・横浜・大阪・名古屋の主要都市に集中してサービスを展開しており、働く場所をある程度決めている人には心強い味方となるでしょう。

私は他にも複数の転職エージェントを利用しましたが、管理部門に特化しているMS-Japanでしか見ることができない求人を多く目にしました。30年以上の歴史があることから多くの企業との繋がりも多く、上場企業の70%以上と取引実績があります。

その他の都道府県の求人も取り揃えていますが、主要都市と比べて少なく、転職したいエリアが違う場合は他の転職エージェントを利用した方が良いでしょう。

「主要都市圏の企業の管理部門に転職したい」という明確な目的がある場合はMS-Japanにピッタリだと言えるでしょう。

外資系企業へも挑戦できる

外資系企業へも挑戦できる

MS-Japanでは外資系企業の求人情報も多数抱えています。

外資系企業への転職を希望する場合は英語の履歴書と職務経歴書を用意する必要がありますが、日本語でOKという企業もあるため、日本語の履歴書と職務経歴書しか用意できないといっても諦める必要はありません。

しかし、当然ながら英語力は求められるため、TOEICなどの受験経験がある場合は履歴書にしっかり記載しておきましょう。

外資系企業は基本的に年収が高く、求められるスキルも比較的高くなる傾向にあります。また、検定や資格よりも経験や実績を求められやすく、若年層よりも30代40代の経験者が有利となるでしょう。

とはいえ、企業によっては先進的なスキルを学べたり大きくキャリアアップすることも可能であるため、一定の実務経験がある方については視野に入れてみるのも良いでしょう。

経験談と利用時の流れ

転職エージェント利用時の流れ

  1. 転職エージェントに登録
  2. 担当者と面談し、あなたに合った求人情報の紹介と転職活動時のアドバイスなどを受ける
  3. 入社したい会社をピックアップして応募する
  4. 転職エージェントが募集会社に人材を紹介する
  5. 書類選考と面接を行う
  6. 採用・入社

登録〜担当者との面談まで

転職エージェントを利用する場合はまず公式HPにて登録を行い、後日担当者と面談を行います。

面談では自分の経歴や保有資格などを参考に「どのような会社に転職したいか」「どのようなキャリアを描いているか」ということについてカウンセリングを行います。

ここでの面談が非常に重要です。

転職エージェントでは求職者の職歴やスキルに応じて紹介する求人情報を選んでいるため、面談を疎かにすると自分が望んだ職種や業界ではない求人を提示されたり、担当者があなたのアピールポイントを正確に捉えることができず、人材を募集している会社に紹介しずらくなる可能性があります。

私の場合は求人情報の紹介や転職活動時のアドバイスも含めて1時間以上面談しました。

求人情報の紹介については紙媒体でその場で30枚程度渡され、その他の求人情報の閲覧については専用サイトを見てくださいと言われました。

この時渡される求人票の数は転職市場が活況かどうか、あなたのスキルに合った求人が多いかどうかによって左右されると考えられます。

気になる会社などがあればその場で質問することもできます。

ここから履歴書と職務経歴書の添削が始まります。MS-Japanでは書類選考の通りやすい表現やアピールポイントの書き方などを熟知しているため、自分の履歴書と職務経歴書をしっかり見てくれます。

私の場合は転職活動が初めてだったこともあり、担当者と相談しながら3度ほど修正を行いました。

求人情報のピックアップ

担当者との面談を終えた後、自分で求人票を見ながら入社したい会社をピックアップしていくことになります。

転職エージェントでは職務経歴書や履歴書をもとに各企業へ書類を送付してくれるため、自分は応募する会社を選んで連絡するだけでOKです。

MS-Japanを初めて利用した私は求人情報を見ながら「大企業の求人が多いな」「年収が高くても意外と手が届く応募基準だな」「会社名は聞いたことないけどこんな優良企業もあるのか」という印象を持ちました。

実はMS-Japanでは9割が非公開求人であり、求人情報の52%が年収500万円以上です。

管理部門や士業に特化しているためMS-Japanでのみ閲覧できる求人情報も多く、「競争相手が少ないから大企業や年収が高いポジションでも十分にチャンスがあるのかな?」と感じました。

実際に私が年収200万円UP(年収350万円→年収550万円)した時は20代前半であり、実務経験が乏しい段階での転職であることからも察していただけると思います。

書類選考〜採用面接まで

求人票を見ながら応募した後、転職エージェントを通して募集会社から結果が順次連絡されてきます。

私の場合は応募した会社の内、書類選考で落ちた会社が10社程度、面接を行った会社が3社、内定をもらった会社が2社という結果になりました。

初めて転職活動を行った私は「書類選考で結構落ちるんだな…」と感じましたが、他の方々の経験談などを見ると私に限らず多くの人が同様の経験をしているようです。

中にはここで挫折してしまう方がいますが、MS-Japanの担当者いわく書類選考で落ちる方はスキル不足よりも会社が希望する人物像に合わないという理由のことが多く、気にすることはないとのことでした。(私を気遣って言ってくれただけかもしれませんが…)

新卒時の就職活動と異なり転職活動は一人での闘いになりやすいため、孤独感を感じてしまうことが多いのかもしれません。

そんな中、3社ほど書類選考が通過した連絡を受け、採用面接に臨みました。

面接の前にMS-Japanの担当者から「その会社でどのようなことが聞かれやすいか」「どのような人が採用された実績があるか」「面接には誰が出てくるか」といった情報を事前に教えてもらえます。

この情報は私にとって非常にありがたかったです。(面接した3社とも事前に聞いた情報通りでした)

面接後はMS-Japanから連絡があり、「どのようなことを聞かれたか」「どういう人が面接に出てきたか」「面接でどのような印象を受けたか」といったことを聞かれました。

おそらく、今後同じ会社の面接に臨む方へのアドバイスなどで参考にするために聞いていると考えられます。

私ごとですが、実は1社だけ面接時に「この会社に入社したくないな…」と感じた会社がありました。面接後にMS-Japanへ面接時の印象とその旨を伝え、MS-Japanから募集会社へ連絡してもらったという経験があります。自分で転職活動を行っている場合はこのような連絡も直接自分で行わなければならず、負い目を感じてしまうこともあるでしょう。

採用・入社〜入社後

面接が終わり、選考を通過して採用が決定されると、MS-Japanから内定の連絡が来ます。

その後、入社手続きの関係で担当者とのやりとりがありますが、特に気にすべき点は今の会社の退職日と次の会社の入社日です。

多くの人は次の会社の内定をもらった時点で今の会社に退職の旨を伝えると思いますが、ここで退職手続きも発生します。(退職を止められる人もいると思いますが、しっかり自分の意思を伝えましょう)

退職手続き自体は当然ながら自分でやらなければならず、次の会社の入社手続きも並行して行わなければならないため、仕事が終わって家に帰った後バタバタと忙しくなります。

職場の関係上引越しも行わなければならない場合はかなり大変になるでしょう。

しかし、多くの場合は私のように転職が決まってからの手続きであり、本音を言えば嬉しい悲鳴というのが正直なところであるため、そこまで大変に感じることはないでしょう。

入社後半年〜1年ほど過ぎると、久しぶりにMS-Japanの担当者から連絡があります。

その際に、「入社後の仕事の状況はどうか」「入社前のイメージとかけ離れていないか」「求人票の内容と相違がないか」「今後、同じ会社に入社したいと思っている人にアドバイスするならどのように教えてあげるか」といったことが聞かれます。

これらの内容は今後MS-Japan内で共有され、同じ会社に入社してくる後輩たちに引き継がれると思います。

余談ですが、MS-Japanは求職者が転職に成功した場合、採用企業からMS-Japanへ紹介料が支払われることによって成り立っています。そのため、求職者が転職に関する費用を負担することはありません。(強いて言えば面接会場までの交通費くらいでしょうか)

「転職エージェントは高いんでしょ?」と勘違いしている方もいますのでここでお伝えしておきます。

MS-Japanを活用すべき人

  • 東京・横浜・大阪・名古屋の企業に転職したい方
  • 管理部門や士業に転職したい方
  • 資格を取得してキャリアアップしたい方

東京・横浜・大阪・名古屋の企業に転職したい方

MS-Japanは東京・横浜・大阪・名古屋の主要都市圏を中心に求人を取り揃えています。各拠点も同じく主要都市圏に構えており、キャリアアドバイザーなどの社員もここに常駐しています。

その他の都道府県についても求人はありますが、求人数が少なく、正直に申し上げて他の転職エージェントを活用した方が良いでしょう。

管理部門や士業に転職したい方

MS-Japanは管理部門や士業の特化型エージェントです。

サービス体制もツーフェイス型(募集会社を担当する人と求職者を担当する人が分かれている)であり、全てを一人で担当するワンフェイス型よりも対応が早く、募集会社のことをより深く理解した担当者が情報を共有することによってきめ細かいサポートが実現されています。

そのため、管理部門や士業に転職したいと考えている人にとっては非常に心強く、求人数も多いため幅広い選択肢を得られますが、それ以外の職種の転職サポートも受けたいと考えている方についてはMS-Japanではなく総合型の転職エージェントに登録する方が良いでしょう。

資格を取得してキャリアアップしたい方

MS-Japanは経理などの管理部門や弁護士・公認会計士・税理士といった士業の求人が多いため、簿記検定なども含めた資格を取得した人がキャリアアップやキャリアチェンジなどを目的に利用すると非常に有効な転職サポートを受けられるでしょう。

実際に提示される求人の応募条件には【日商簿記◯級以上】といった内容を目にすることが多く、(日商簿記検定であれば2級以上が多いです)新たに資格を取得した人にとっては一気にチャンスが広がると言っても過言ではありません。

実際に私も日商簿記検定に合格していたためにキャリアアップができ、大きく年収を伸ばすことができました。

資格を持っていれば未経験からのキャリアチェンジも可能であるため、「簿記検定は持っているんだけど経理の経験がないな…」という方でも十分に可能性があります。

MS-Japanの評判

それではMS-Japanを利用した方々の評判を見てみましょう。

今回は良い評判についてはMS-Japanの公式HPなどから一部ご紹介し、悪い評判についてはSNSやクチコミサイトなどからご紹介いたします。(公式HPには悪い評判は載せないですからね…)

良い評判

未経験から会計事務所に転職

20代男性

税理士になるために4年間勤務していた会社を退職し、専門学校に通いながら翌年何とか1科目(財務諸表論)に合格しました。

実務経験を積むために会計事務所への就職を目指すことにしましたが、未経験がネックになりなかなか決まりませんでした。

MS-Japanのキャリアアドバイザーから会計事務所という業界に関する情報と、顧客第一のためになにをすべきかを教えていただいたことが面接時に大変参考になりました。

現在は念願の会計事務所にて順調に経験を積んでおります。

アパレル業から経理職へ

20代女性

会社がアパレル業ということもあり、会社の商品(衣服)を強制的に購入させられる点に不満を感じていました。給与が低い点で不安を感じていたため、転職の際には給与額にかなり強いこだわりを持っていました。

経理は基本的な部分での経験しかなかったですが、転職するなら将来的にキャリアを積めるポジションで採用していただけるかどうかを重視しました。

在職中で忙しい中での転職活動でしたが、初回の面接から最終面接、そして内定まで1週間程度で完了しました。

ここまで効率よく転職活動が進んだのはキャリアアドバイザーの支援のおかげです。

経営に近いポジションに転職

30代男性

大学卒業後、東証1部上場企業の子会社である中堅システムインテグレータに入社しました。

経理部配属になり、予算管理や計数管理といった管理会計業務を中心に幅広い領域を4年間担当しました。数字を読むことに慣れるにつれ、より経営に近い業務に携わりたい気持ちが芽生え、MS-Japanへ登録しました。

中途採用者も活躍できる環境で、かつダイナミックな業務に携わりたいという希望があったため、ある程度大きな企業に行きたいと感じていました。家庭も持っているため、年収面もできる限り現状維持ができるようにと希望を持っていました。

最終的に大手系列企業の経営企画職に転職することができ、中途採用のハンデを感じることなく業務に邁進しています。

自分の希望にマッチする求人に出会えることができたのは良かったです。

悪い評判

専用サイトが使いづらい

匿名

MS-Japanでは面談を終えると専用サイトで求人情報を閲覧できますが、使いにくかったです。職種別に検索できるのは良いが、登録するにも時間がかかります。資格を生かして専門家として企業に勤めている人にとっては良いと思います。

求人は他社と被っているものが多い

30代男性

他社の転職エージェントと併用して利用していましたが、他社と求人情報が被っているものが多かったです。面接後のフィードバックや面接官情報は詳しく教えてくれるので助かった。

しかし、内定取り消し示唆を企業側から受けたとき、対応が右往左往するばかりで事態の解決が図れなかった。

サイトの給与待遇と実際の企業の待遇が違っていることがあるので、企業によく確認した方が良い。

税理士系の仕事に強いはずでは?

匿名

学生の頃に税理士関係の資格をとっていて、税務関係に特化したMS-Japanに登録しました。

しかし、担当してくださった方は話している印象の限りでは税務関連のしっかりとした知識を持っているとは思えず、具体的な業務に関する質問をしてみると大抵の場合はその場で求人情報を読み上げて時間稼ぎをされたり、ひどい場合にはその場でGoogle検索をして返答してくることもあったりしました。

結局担当者を変更してもらってそれなりの知識がある方に代わってもらいました。

まとめ

MS-Japanは管理部門・士業に特化した転職サービスであるため、同社の社員も求職者も同じような知識を持っており、転職希望の職種や業界が合えばスムーズで手厚いサポートを受けられます。

転職は人生の大きな転換点であるため、悔いが残らないように妥協せず、担当者が合わないのであれば代えてもらえるように交渉することが大切です。

私の転職活動は2ヶ月程度と比較的短期間で終了しましたが、中には半年前後かかることもあり、在職中での転職活動となると精神的にも肉体的にもきついと感じることがあるでしょう。

孤独との闘いにもなりやすい転職活動ではキャリアアドバイザーが心強い味方としてサポートしてくれます。

本記事のまとめ

  • MS-Japanは管理部門・士業の転職分野において業界トップの実績
  • 比較的高年収の求人が多く、非公開求人が90%であるため、チャンスが多い
  • 利用者は簿記検定や税理士などの有資格者が多い

皆様の転職が成功することをお祈りしています。

  • この記事を書いた人

ミスズ

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