スタディングの応用情報技術者講座は2021年に新設されたました。
新しい講座であるため「本当にこの講座を受講すれば合格できるんだろうか…」と思う方も多いでしょう。
今回はそんな方々のために応用情報技術者講座の特徴などをご紹介します。
本記事の内容
- スタディングの概要と沿革
- スタディングのメリット・デメリット
- スタディングに対する評判
スタディングの概要
基本情報
- 運営会社:KIYOラーニング株式会社
- 創業:2010年1月
- 累計受講者数:10万人(2021年1月時点)
- 講座数:27講座(2021年2月時点)
沿革
- 2008年:現社長である綾部氏が個人事業として開始。当初は中小企業診断士の音声講座を展開していた。
- 2010年1月:事業を法人化
- 2014年6月:動画収録スタジオを開設し、動画講座を主軸にした事業に変更
- 2017年5月:社員教育クラウドサービス「AirCourse」をリリース
- 2018年12月:「通勤講座」から「スタディング」に名称を変更
- 2020年7月:東京証券取引所マザーズに株式を上場
- 2021年1月:応用情報技術者講座を新設
応用情報技術者講座の価格比較
スタディングの応用情報技術者講座は二つ開設されています。
- 応用情報技術者 合格コース 43,780円(税込)
- 応用情報技術者 初学者コース 49,500円(税込)
応用情報技術者合格コースはITパスポートレベルの知識を持っている人向けの講座です。
応用情報技術者初学者コースは応用情報技術者合格コースとITパスポート合格コースがセットになったコースであり、情報処理技術者試験の勉強をしたことがない人向けになっています。
この応用情報技術者講座について、他社と講座費用を比較してみましょう。
大原 | 73,300円(税込)+入学金6,000円(税込) |
TAC | 118,000円(税込)+入学金10,000円(税込) |
スタディング | 43,780円(税込) |
ITEC | 44,000円(税込) |
LEC | 77,000円(税込) |
独習ゼミ | 38,280円(税込) |
スタディングの応用情報技術者講座は他社と比べて比較的安い値段設定になっています。
スタディングでは定期的にキャンペーンを行っており申し込みを行うタイミングによってはさらにお得に受講することができます。
また、講座受講後に応用情報技術者に合格するとAmazonギフト券5,000円分がもらえる「合格お祝い制度」があります。
応用情報技術者講座の評判
応用情報技術者講座はまだ新設されたばかりで口コミが少ないため、他の情報処理技術者試験の講座の評判を交えながらご紹介いたします。
ITパスポートとセットになった応用情報技術者初学者コースを受講しましたが、ITパスポートから応用情報はレベルが上がりすぎて一気に難しくなる。
基本情報技術者を飛ばしているからか、初めて勉強する場合は結構頑張る必要がある。
※応用情報技術者試験講座への口コミ
動画を倍速で再生できるのがいい
匿名
スタディングの講義は全て再生速度が変えられ、最大3倍速までできるのがいい。復習時や問題演習前にもう一度見ておきたい時には通常の速度だと遅いと感じる。
午後試験の動画は過去問の解説動画もあったから非常に助かった。
※基本情報技術者試験講座への口コミ
本試験形式で勉強できるのが強み
30代男性
ITパスポートの本試験形式(CBT)方式で模擬試験が受けられたから本番で戸惑ったりしなかった
独学で勉強していると本試験で戸惑う人がいそうだな…
※ITパスポート講座への口コミ
スタディングのメリット
- 圧倒的な低価格
- スキマ時間を活用できる
- AIを用いた学習アドバイス
- 重要な点のみに内容を限定
- 学習ツールで効率的に勉強
圧倒的な低価格
圧倒的な低価格
スタディングは他社の講座に比べて圧倒的な低価格でサービスを提供しています。
運営会社の現社長である綾部氏自身が高額な講座を受講していた経験があり、「安くて充実した資格講座を開きたい!」という思いから、運営コストを最小限に抑えたサービスを展開しています。
校舎を構えずにオンラインのみでの講義形式となっているため、校舎の運営費などの管理費が含まれず、低価格の講座を実現しています。
そのため、スマホやタブレットがない場合はサービスそのものを利用することができません。
それを差し引いても大手の資格学校の半額以下の受講料というのは、学生や新社会人には心強いメリットになるでしょう。
スキマ時間を活用できる
スキマ時間を活用できる
スタディングの講座を受講するとスキマ時間を活用できる豊富な機能やツールが使えます。
以前、受講生が「勉強時間の確保に困っている」というアンケート結果が挙がったことに着目し、通勤・通学時間、会社の休み時間、移動中の待ち時間、待ち合わせの時間などの「スキマ時間」を活用することに重きを置いた講座の内容となっています。
ビデオ講座は1講座30分程度、1動画5分〜10分程度に収められており、スマホで演習できるスマート問題集は1問数分で解けるように設計されています。
スマホ・タブレット・PCで閲覧できるWEBテキストは「検索機能」を搭載しており、一瞬で目的の用語を探し出すことができます。テキストを1ページずつめくって探す必要がありません。
ビデオ講座や音声講座は1.5倍速や2倍速も可能であるため、復習時や苦手克服などにも効率的に勉強することができます。
「テキストなしで講義を聞いても理解できるように」という思想で動画が作られているため、いつでもどこでも何分でも勉強することができます。
「勉強は机に座って行うもの」「テキストを広げて勉強する」といった思い込みを無くし、手軽にスマホで勉強することによって勉強そのものへの抵抗を無くすという工夫も凝らされています。
忙しい社会人や学生でもしっかり合格まで導く機能が盛りだくさんのスタディングの講座は心強い味方となってくれるでしょう。
AIを用いた学習アドバイス
AIを用いた学習アドバイス
スタディングでは「どの勉強をどのくらいやれば、本試験の点数が何点伸びます」というアドバイスを行うAIマスターという機能があります。
「この講座は本試験でどのくらい重要なのかな?」「この問題が解けるようになると本試験で何点くらい伸びるんだろう?」といった疑問に対して、これまでの受講者のデータを統計的に分析し、「本試験の予想得点が何点伸びます」といった先入観のないアドバイスを行ってくれます。
得点UPに影響度が強いと想定される分野などが自動的に抽出されて表示されるようになっているため、本試験の得点に直結する分野を受講者自身が確認できます。
この記事を執筆している時点では中小企業診断士講座しか導入されておらず、順次各講座に導入される予定となっています。
重要な点のみに内容を限定
重要な点のみに内容を限定
スタディングの講座では学習範囲を優先度の高い内容に限定し、優先度の低い内容に関しては大胆にカットしています。
大手の資格学校の講座などでは学習範囲が網羅的であるため、本試験で分からない問題が出題される可能性が少なくなる反面、どうしてもボリュームが多くなり短期間で合格に辿り着くことが難しくなります。
また、大手の資格学校では「本試験の内容を的中!」とアピールするために、限定した内容のカリキュラムにすることが難しいという側面を持っています。
過去に1度しか出題されていない問題も掲載されていることがあり、「効率的に勉強して合格する」という本来の目的から遠ざかっているものもしばしば見られます。
スタディングでは出題頻度が低い項目を「本試験で出題されても合否に影響しないことが多い」という考え方から、そもそも学習範囲に含めないという大胆な思想のもとに講座が作られています。
短期間で合格したい人や効率的に勉強したい人におすすめの講座と言えるでしょう。
学習ツールで効率的に勉強
学習ツールで効率的に勉強
スタディングではマイノート・スマート問題集・学習フロー機能・学習レポート機能・問題横断復習機能・検索機能・勉強仲間機能など、非常に多くの学習ツールが搭載されています。
スタディングではこれまで受験者が苦労してきたことを分析し、継続して学習できるシステムを導入していった結果、多くの便利なツールがリリースされてきました。
スマホでノートを取ることができるマイノートや「間違えた問題」だけ出題する機能もあるスマート問題集、最適な学習順をアドバイスする学習フロー機能、学習時間や進捗状況をグラフ化して集計する学習レポート機能など「今日はどの分野を勉強しようか?」「自分の苦手分野はどこから克服すべきか?」という悩みについて考える時間を最小限に抑えてくれるでしょう。
資格勉強において重要な「勉強の習慣化」は勉強に対するモチベーションが重要であるという点に着目し、お互いを励まし合い刺激し合う「勉強仲間機能」というものも導入されており、学習サポートだけでなく、受講者の心にも寄り添った安心のサポート体制になっています。
ここまでの学習ツールを用意している資格講座は他社ではまず見られないでしょう。
スタディングのデメリット
- 合格実績を公表していない
- スマホで学習するには慣れが必要
- 自分の勉強場所を確保する必要がある
合格実績を公表していない
スタディングでは資格講座受講生の合格実績を公表していません。
「多くの資格講座では受講生の合格実績を公表してアピールしているのになぜ?」と思われるかもしれませんが、通信講座では受講生の合否を確かめる方法がアンケート調査くらいしかなく、回答率が非常に低いというが実態です。
また、不合格者より合格者の方がアンケート調査に回答するモチベーションが高い人が多いという点もあり、そのようなアンケート調査には果たして信頼性があるのだろうか?という意見もあったそうです。
全受講生のごく一部のデータから算出された合格率は実態を正しく表していないと考えられるため、スタディングでは合格実績を公表しないという判断に至ったとのことです。
スマホで学習するには慣れが必要
テキストや問題集といった教材は全てオンラインで提供されるため、スマホなどで学習することに慣れていない方は少し抵抗があるかもしれません。
Web上に公開された教材は各自で印刷することによって手元に紙媒体で用意することができますが、テキストや問題集を全て印刷しようとするとかなりの金額になるでしょう。
「どうしても紙媒体で勉強したい!」という方は他の講座を受講することをおすすめします。
自分の勉強場所を確保する必要がある
スタディングでは校舎がないため、自分で勉強に集中できるスペースを確保する必要があります。
大手の資格学校などは校舎に自習室などが用意されていることが多く、復習時などで利用することができます。
スタディングでは、ほとんどの内容がスマホなどで学習することができますが、本試験形式の模擬試験や過去問などを解く場合は集中できる環境を用意する必要があります。
自宅やお気に入りのカフェなど自分のお気に入りの勉強場所を確保するようにしましょう。
まとめ
応用情報技術者講座はまだ新設されたばかりで情報が少ないため、他の講座などの評判を参考にしながら判断する方が良さそうだという印象を受けました。
通信講座で応用情報技術者講座を開講している企業はそもそも少なく、スタディングはその中でも有名な通信講座であるため、安心して受講することができるでしょう。
しかし、今回ご紹介したデメリットなども十分に検討する必要があります。
本記事のまとめ
- 応用情報技術者講座は2021年に新設されたばかりで情報が少ない
- 受講する場合はメリットだけでなくデメリットも確認しよう
- 通信講座の中でスタディングは人気の高い講座
皆さんが資格試験に合格することをお祈りしています。
応用情報が難しすぎる
匿名