簿記・会計

簿記1級合格者が教える簿記3級の効率の良い勉強法【勉強・勉強時間・独学】

2020年7月27日

簿記3級の効率の良い勉強法

筆者は執筆時点から数年前に日商簿記1級に合格しました。

日商簿記1級は毎年合格率が一桁であり勉強量も非常に多かったため大変でした。

これまで簿記を勉強していて感じたことなのですが、簿記は最初につまづくとそこから先に行くことが難しくなるということです。

簿記は3級・2級・1級となるにつれて試験範囲が広くなり、下位の級の試験範囲は上位の級がすべて網羅している検定です。

そのため、3級を勉強する際に苦手分野を作ってしまうと、2級・1級を勉強する際にそのまま引きずってしまい、得点が難しくなるという傾向にあります。

こういった事情があるため、今回は簿記初心者が最初に勉強する簿記3級について、どのような姿勢で勉強すればよいか、どのようなテキスト・問題集・過去問はどのくらいの配分で取り組めばよいかということを解説いたします。

簿記3級を勉強する上での時間配分

簿記3級はしっかり時間を取って勉強すれば1か月程度で取得することは可能です。

もし時間がある方、高校生や大学生のように時間が比較的取りやすい方であれば2週間程度で取得することも可能です。

1か月で簿記検定を取得したいと考える方は筆者は下記のような時間配分をお勧めします。

勉強内容 勉強期間
テキスト・問題集 2週間
過去問・予想問題 2週間

最初の2週間は分野ごとにテキストを読む→その分野の問題集を解く→次の分野のテキストを読む、ということを繰り返して一通りこなしてください。

テキストと問題集を一周勉強したところでおそらく理解できているのは50%~70%程度だと思います。

しかし、最初はそれでいいです。

さっさと過去問や予想問題に進みましょう。

次の2週間ですが、過去問題集や予想問題集を解くようにしましょう。

おそらく最初は40点取れればいい方だと思います。

しかも時間内に終わらないかもしれません。

そのあとに間違った問題の解説を見て、その部分をテキストに戻って読み直して理解するということが非常に重要です。

その時に、テキストを読み込むのに時間をかけるのではなく、分からない点だけ理解したら次に進みましょう。

とにかく過去問や予想問題を数こなしてください。

数をこなしていくと次に「あれ、この問題前に同じようなの出てたよな…」となります。

ここまでくれば合格までもう少しです。

簿記検定は「出やすい問題」というものがあります。

そのような問題はしっかり解けるように対策し、かつ時間をかけずに解けるようにしてください。

簿記検定3級の時はあまり時間が足りないということはないかもしれませんが、1級取得まで目指している方は時間も意識してください。

このような流れで勉強すればかなり短期間に効率よく合格までアプローチできます。

どこに時間をかければよいか

ここまで読んでいただいた方はお気づきだと思いますが、過去問・予想問題を解くということに時間をかけてください。

そして、分からないところはテキストに戻って理解して戻ってきてください。

「全然理解できていないからテキストをもう一周しよう」ということは避けてください。

100%理解しなくてもいいからです。

得点しやすいところだけ理解すればいいんです。

これをやって筆者は失敗しました…

得点しやすいところは過去問や予想問題を何度も解いていくと自然と気づくと思います。

出題されやすい分野については下記の記事で解説していますのでご覧ください。

簿記3級の試験は何が出やすいの?【問題・試験内容・範囲】

悩む人簿記3級を勉強したいけどどんな問題が出るんだろう? 簿記の勉強を始めるにあたって3級から勉強したいけどどういう問題が出るのかな? シズ今回はこのような方に向けた記事になります。 目次1 簿記3級 ...

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また、簿記3級は配点が高いところを重点的に勉強すれば合格します。

配点が高い分野についても先ほどの記事に記載していますので興味がありましたらご覧ください。

もし簿記3級を取得した後に2級・1級と勉強していきたい場合は、簿記3級を合格した後に、簿記2級や1級のテキストで苦手を克服してください。

なぜ簿記3級のテキストで克服しないかというと、簿記3級レベルの問われ方はしないからです。

簿記2級や1級はさらにその分野を深掘りして問われます。簿記3級レベルの回答ができるようになったとしても、簿記2級や1級では得点できません。

そのため、簿記3級を勉強し終えた場合は簿記2級のテキストを購入して読み込みを始めた方が簿記2級や1級の合格に近づきます。

かなりぶっちゃけた記事になりましたが、最短ルートで合格を目指している方はこのような勉強方法が良いと思います。

また、簿記学校や通信講座を受講したい方はこちらの記事をご覧ください。

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ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。皆さんが簿記検定に合格することを願っております。

  • この記事を書いた人

シズ

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