情報処理技術者試験のレベル2である基本情報技術者試験には午前免除制度があります。
この午前免除制度について、今回は制度の内容と午前免除制度が受けられる講座をご紹介します。
本記事の内容
- 午前免除制度の概要
- 午前免除制度を受けられる講座
- 講座の選び方
午前免除制度とは
基本情報技術者試験は午前試験と午後試験がありますが、それぞれで問題内容が大きく異なり、午前免除制度を利用して段階的に勉強できるメリットは忙しくて時間がなかなか取れない社会人には嬉しい制度です。
午前免除はIPA(情報処理推進機構)に認定された講座を受講し、修了試験に合格することで受けることができます。
修了認定試験の概要
試験時間 | 2時間30分 |
受験料 | 2,000円 |
免除期間 | 1年間 |
試験内容 |
問題数:80問 |
午前免除に認定されている学校や企業は多く存在しますが、外部向けに開設している講座は意外と少ないです。
午前免除が受けられる講座を開いている高校や大学もあるため、学生の方についてはまず自分が通っている学校で開いている講座が午前免除を受けられるかを調べてみてください。
午前免除が受けられるかどうかを調べる方法として一番最適なのは直接学校に聞いてみることが良いですが、情報処理推進機構の認定講座一覧でも確認することができます。
午前免除制度がある講座
- 資格の大原
- Biz Learn
- 資格スクール大栄
- ITEC
資格学校の最大手資格の大原
基本情報
- 基本情報技術者 午前試験免除対策付き総合本コース 95,700円(税込)+入学金6,000円(税込)
- 1957年創業
資格の大原の特徴
- 資格学校の最大手
- 全国各地に校舎がある
- 個別勉強ブースを完備
資格学校の最大手
資格の大原は国内最大手の資格総合学校であり、充実したサポートとベテラン講師が揃っています。
1957年に創業した大原はこれまで数多くのノウハウを蓄積しており、独自の合格メソッドによって講義やテキストが作成されています。
非常に多くの受講生が在籍しているため、他の受講生と切磋琢磨しながら勉強したい人にはおすすめの講座です。
全国各地に校舎がある
大原は全国各地に校舎があり、通勤・通学時に通うことができます。
資格の大原は全国に47ヵ所、大原学園グループ全体では111ヵ所校舎があり、皆さんも見かけたことがあるのではないでしょうか。
自宅や会社・学校の近くに校舎がある場合は毎日のタイムスケジュールに加えて習慣化することができるため、挫折しづらくなるでしょう。
個別勉強ブースを完備
大原の校舎には個別勉強ブースがあり、自習や復習時に利用することができます。
席ごとに区切られた自習室や講義映像を見ることができる試聴ブースも備えられており、集中して勉強したい人に最適な環境が整えられています。
講師への個別相談も可能であるため、しっかりとした学習サポートを望んでいる人にはピッタリの講座と言えるでしょう。
午前免除試験合格率93%!Biz Learn
基本情報
- 合格ナビ付き基本情報技術者試験合格総合対策コース:47,300円(税込)
- 基本情報技術者試験合格総合対策コース:36,300円(税込)
- 創業1998年1月
Biz Learnの特徴
- 午前免除試験合格率93%
- 担任チュータの個別指導
- 低価格で充実の講座内容
午前免除試験合格率93%
Biz Learnでは午前免除試験合格率93%を誇っており、この数値は大手専門学校や他の通信講座よりも高い数値です。
基本情報技術者試験の本試験合格率は20%程度であり、午前試験の免除は非常に有利になります。
eラーニングを活用した講座内容であるため、「好きな時に勉強し、着実に合格へ近づく」ということを実現してくれます
担任チュータの個別指導
Biz Learnの講座を受講すると受講者1人ひとりに担任が付き、個別で学習指導を行います。
学習を進めていく上で分からない問題があった場合は質問をすれば24時間以内(非営業日を除く)に返信が帰ってくるため、勉強をしていて壁にぶつかっても安心です。
担任制を取っている講座は他にもありますが、ここまでの低価格で実現している講座はBiz Learnのみです。
低価格で充実の講座内容
Biz Learnは午前免除修了試験が付帯している講座の中で最安値です。
「安いからそれなりの講座なのかな?…」と思われたかもしれませんが、2018年〜2020年版のコースレビューで90%の方が「とても満足している」または「どちらかといえば満足している」と回答しています。
同じ価格帯の基本情報技術者講座と比較しても、担任制度や午前免除修了試験などにおいて一回り充実していると言えるでしょう。
「続けられること」にこだわった資格講座資格スクール大栄
基本情報
- 基本情報技術者講座:価格は資料よりご確認ください
- 創業1972年
資格スクール大栄の特徴
- 「続けられること」を重視
- 通学+オンラインで効率的
- ナビゲーターがサポート
「続けられること」を重視
資格スクール大栄では「教育を科学する」というコンセプトを基に、どういう人がどのような勉強方法を行うと挫折がしやすいか、どうすれば合格率がUPするかということを分析し、その結果に基づいて講座の内容を設計しています。
また、個人別に理解度や弱点を分析した成績表を作成しており、過去の膨大なデータから「挫折せずに効率よく合格する」ことを追求しています。
効率良く、かつ自分に合った学習方法で勉強したいという方にはピッタリの講座ではないでしょうか。
通学+オンラインで効率的
資格スクール大栄は全国に校舎を構えており、講座を受講するとオンライン学習する機能も充実しています。
実際に校舎に行かずともオンラインで講師に質問することができ、出張が多い社会人などでもしっかり勉強できるようにサポートしています。
オンラインの繋ぎ方からしっかりレクチャーしてくれるため、初めて通信講座を受講する方でも安心です。
ナビゲーターがサポート
講座を受講すると受講者にはキャリアナビゲーターが付き、学習の進捗管理などを行ってくれます。
基本情報技術者試験は国家試験であり、勉強期間は最短でも6ヶ月以上となるため、学習スピードやアウトプットにかける時間などのキャリアナビゲーターのアドバイスが合格のカギとなります。
午前試験免除制度対象講座も設けられているため、自分に合った勉強ペースを相談すればより良い答えを出してくれるでしょう。
午前免除対策に特化!ITEC
基本情報
- 基本情報技術者午前免除突破コース:24,000円(税込)
- 創業2000年
ITECの特徴
- 午前免除に特化した講座
- 通信講座で格安に受講
午前免除に特化した講座
ITECは午前免除突破コースを設けており、受講生の78.5%が修了試験に合格しています。
基本情報技術者試験の本試験において、午前試験の合格率は40%程度です。そのため、78.5%という数字がいかに高いかが伺えると思います。
ITECでは午前免除突破コースと午後対策コースが設けられており、午前試験と午後試験の勉強期間が被らないようになっているため、一歩づつ着実に基本情報技術者試験に合格したい人におすすめです
通信講座で格安に受講
ITECは通信講座に特化しており、他の講座と比べて格安で受講することができます。
通信講座自体は日本でも数多くありますが、基本情報技術者試験の午前免除認定がされている講座は少なく、ITECはその中の一つです。
通信講座であるため、移動中などのスキマ時間を活用しながら勉強することができます。忙しい学生や新社会人でお金をあまりかけられない方におすすめと言えるでしょう。
講座選びのポイント
- 合格をイメージできる講座か?
- 継続して受講できそうか
- 通信講座か通学講座か
合格をイメージできる講座か?
基本情報技術者試験の講座には多くの種類があり、どれが自分に合っているか迷ってしまうことでしょう。
そんな時は講座の特徴や概要から「これなら合格できるかも」というイメージを持てるかどうか考えてみてください。それぞれの講座には特徴があり、その講座しかない特徴があることもあります。
また、講座費用が安かったとしても「私にはしっかりとした学習サポートが備わっている方が良い」という方もいるでしょう。サポート体制が充実している講座は比較的高いですが、合格しなかったら元も子もありません。
一つに決めきれない場合は資料請求したりしてみてはいかがでしょうか。
継続して受講できそうか
基本情報技術者試験は情報処理技術者試験の中ではレベル2の資格試験ですが、勉強期間は半年程度となり、「この講座自分には合わないかな…」と感じた場合は勉強し続けることが苦痛になってしまうでしょう。
最初の講座選びの時点で少し違和感を感じたり納得せずに選んでしまったりした場合は後悔してしまうことになります。
まずは受験日を確認し、無理のないスケジュールかどうか考えてみましょう。その後各講座の特徴を確認しながら勉強している自分の姿をイメージしてみましょう。
通信講座か通学講座か
通信講座の特徴
- 講座費用が比較的安い
- 勉強する場所を選ばない
- スキマ時間を活用する
- 通学費用や通学時間がない
通学講座の特徴
- 受講生と切磋琢磨できる
- 個別自習室がある
- 直接講師に質問できる
- 講義以外のサポートも充実している
通信講座と通学講座はそれぞれ特徴が大きく異なり、どのポイントを重視するかによってあなたに合っている講座がどれかおのずと決まるでしょう。
その講座がより良いものかという点で見るのではなく、その講座が自分に合っているかという点が重要となります。
まとめ
基本情報技術者試験はITエンジニアの「登竜門」と言われており、IT企業などに勤めている方にとっては昇進・昇格審査などにも関わってくる資格試験でしょう。
午前試験と午後試験は試験内容が大きく異なり、それぞれで対策が必要であるため、午前免除を活用して段階的に勉強することによって合格をグッと引き寄せることができるでしょう。
とはいえ、本試験に合格しなかったら元も子もありません。「自分にこの講座はあっているか?」という点をしっかり意識しながら講座選びをしましょう。
本記事のまとめ
- 午前免除は講座受講後、修了試験に合格する必要がある
- 午前免除認定講座は少ないが、高校や大学の講座も認定されている
- 午前免除制度を活用することによって段階的に勉強できる
皆様が基本情報技術者試験に合格することをお祈りしています。