という方に今回はITパスポートの魅力と難易度を解説いたします。
ITパスポートは高校生でも合格可能です!
ITパスポートとは情報処理推進機構が主催する情報処理技術者試験の中で入門資格と言われているレベル1の国家試験です。
ITパスポート試験は年々受験者数が増加しており、令和元年には年間受験応募者数が100万人を超えました。
引用:情報処理推進機構 ITパスポート試験 内訳
高校生の受験者データをみますと、受験者数は毎年1.2万人程度で推移しており、合格率も25〜30%となっています。
年度 | 高校生の受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
令和元年 | 11,472人 | 3,337人 | 29.1% |
平成30年 | 12,671人 | 3,605人 | 28.5% |
平成29年 | 12,265人 | 3,464人 | 28.2% |
平成28年 | 12,178人 | 3,346人 | 27.5% |
平成27年 | 11,720人 | 3,030人 | 25.9% |
(上記の表は情報処理推進機構・ITパスポート試験・統計情報より抜粋しております。)
ちなみに高校生の合格率はITパスポート試験全体の平均合格率(40〜50%程度)と比べると低い数値で推移しております。
しかし、ITパスポート試験の目安勉強時間は200時間程度であり、3ヶ月〜半年で合格可能な試験であるため、しっかり勉強すれば高校生でも十分に合格可能です。
ちなみに筆者は高校生で情報処理技術者試験のレベル3である応用情報技術者試験まで合格できましたので、IT関連の仕事の経験や知識がなくとも十分に合格可能であることは実体験として感じております。
最初に問題集を開いてみた時に「難しい知識が問われているなぁ」という印象を受けると思いますが、過去問から一定数そのまま出題されるということや頻出問題があるなどしっかり要点を押さえればそこまで難しい試験ではありません。
また、ITパスポート試験は暗記項目が多いため、しっかり復習を行って勉強を進めて行けば合格はもうすぐそこです。
高校生の内に取得できれば活用できる場面はたくさんある
高校生の内にITパスポート試験に合格すると、その後の進学時・就職時・仕事での活用など様々な場面で活用することができ、大学生や社会人になってからITパスポートを取得した人に比べると活用できる場面が多いことは言うまでもないでしょう。
今回はその一例をご紹介します。
高校生で国家試験に合格している人材はなかなかいない
まず最初に言えることがITパスポートは国家試験であるため、高校生の内に国家試験に合格したという事実を作ることができます。
進学や就職の面接で「国家試験であるITパスポート試験に合格しました」というアピールをすれば、たとえITパスポート試験を知らない人であっても一定の評価を受けることができます。
そして何より、国家試験に合格することで自分に自信がつき、その他の資格試験などに挑戦する時も合格した自分を想像しながら勉強に励むことができるでしょう。
大学入試で有利に働く場合が多い
ITパスポートは数多くの大学入試で優遇される場合が多く、推薦入試での応募条件などで設定されている場合もあります。
この記事を執筆している時点で入試優遇を行なっている大学は200校を超えており、大学としてもITの知識を持っている人を獲得したいという意欲が高いことが伺えます。
ITパスポート合格者を優遇する大学の一覧表は情報処理推進機構のWebサイトに公開されておりますので、下記にリンクを貼り付けておきます。
単位認定を行う大学もある
大学では全日制の高校などと違い、履修する授業は自分で決めることができます。
履修した授業の多くは半年もしくは1年間受講し続け、一定の成績を治めると単位というものを取得することができます。
大学では卒業要件として「○○単位以上の取得」という基準があり、多くの場合その卒業要件をクリアするように履修する授業を決めていきます。
この単位というものは資格があれば授業を受講せずに取得することができる「単位認定」という制度を導入している大学が数多く存在します。
もちろんITパスポートも単位認定の対象としている大学も存在しています。
執筆時点で100近くの大学が情報処理技術者試験合格者に単位認定の制度を導入しています。
詳しくは下記の情報処理推進機構のWebサイトをご覧ください。
就職活動時に他の人と差をつけることができる
ITパスポート試験は非常に知名度が高く、就職活動の際に会う人事担当者は多くの場合知っていることでしょう。
そのため、学生のころに頑張ったこととして「国家試験であるITパスポート試験の勉強」を上げることができれば他の人と差をつけることができるでしょう。
さらに昨今ITの知識を有している人材の需要は伸びており、今やパソコンを使わない仕事はないと言っても過言ではないため、会社の人から頼りにされる人材になるでしょう。
今は小学校からプログラミング教育を行う時代
文部科学省が発表する学習指導要領の改訂により、2020年4月から小学校でプログラミング教育を行うようになりました。
詳細を確認すると小学校ではプログラミングの技術の習得を目指すのではなく、プログラミング的思考(プログラミングとはどのようなものでどのような動きをするか)を学習するというものです。
さらに、2021年から中学校で、2022年からは高校でもプログラミングの教育を行うよう学習指導要領が改訂されます。
これらの改正は当然ながらIT関連知識の需要が大きく伸びていることが背景としてあり、これから社会人になる人はITの知識持っているだけでなくプログラミングができることが当然という時代が来ます。
その時代の流れの中でITの知識を持たずに社会人を続けていくことは難しいのではないかと筆者は考えます。
高校生で合格すればその後の人生は間違いなく有利になる!
上記で解説しましたが、高校生の内に合格すれば進学時・就職時・仕事での活用など、様々な場面で活用できる機会があり、大学生で合格するより多くのメリットを受けることができます。
もちろん今回あげたメリットは一例であり、IT関連のニュースが理解できるようになる・経営者がどのようなことを考えているか理解しやすくなる(ITパスポートは経営戦略や経営管理なども試験範囲であるため)・システムがどのように動いているか理解しやすくなり、できることとできないことが明確になりやすいなど、挙げたらキリがないほどあります。
IT業界だけでなくシステムやプログラムを使用している会社ではITの知識を有している必要が少なからず必要となるため、今ITパスポート試験に合格すれば就職できる会社は飛躍的に増えるでしょう。
ITパスポート試験は非常に注目されており、活用できる場面も非常に多いため、一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
ITパスポートの効率の良い勉強法は下記の記事にまとめておりますので是非一度ご覧ください。
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