2021年7月16日に情報処理推進機構から情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士試験の受験料値上げについて発表がありました。
今回はこの値上げの詳細とその理由について解説いたします。
本記事の内容
- 受験料値上がりの詳細
- 受験料値上がりの理由
受験料値上げの詳細
現行受験料 | 改定後受験料 |
5,700円 | 7,500円 |
適用開始時期 | 対象試験 |
令和3年度秋期試験 (筆記試験) |
応用情報技術者試験 |
ITストラテジスト試験 | |
システムアーキテクト試験 | |
プロジェクトマネージャ試験 | |
ネットワークスペシャリスト試験 | |
データベーススペシャリスト試験 | |
エンべデットシステムスペシャリスト試験 | |
ITサービスマネージャ試験 | |
システム監査技術者試験 | |
情報処理安全確保支援士試験 | |
CBT方式で実施する試験区分の特別措置試験 | |
令和4年度4月 (CBT方式試験) |
ITパスポート試験 |
情報セキュリティマネジメント試験 | |
基本情報技術者試験 |
今回の値上げにより、情報処理技術者試験の受験料が5,700円から7,500円に値上げされます。
筆記で行われる試験については令和3年度より値上げとなりますが、コンピュータで行われるCBT方式の試験については経過措置として令和3年度中の試験は5,700円で受験できます。
受験料値上げの理由
受験料値上げに関する理由について、情報処理技術者試験の主催者である情報処理推進機構(IPA)より下記の通り発表されています。
近年の試験問題の印刷・運搬費用、会場借料等の値上がりや、新型コロナウイルス感染症対策として求められる、試験会場における座席間隔の確保や検温・消毒等の実施、一部試験区分のコンピュータ試験化などを行う中で、試験実施に要する実費が増加し、現行の受験手数料との乖離が生じていました。こうした状況を踏まえ、今後も安定的に試験制度を運営する観点から受験手数料の額が見直され、「情報処理の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令(令和3年7月16日閣議決定)」により、「7,500 円」に改定されました。
要約すると値上げの理由は下記の3つです。
値上げの理由 |
近年の試験問題の印刷・運搬・会場費の値上がり |
新型コロナウイルス感染症対策に要する費用の発生 |
一部試験区分のコンピュータ試験化による費用の増加 |
情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士試験は経済産業省の国家試験であるため、値上げにあたって「情報処理の促進に関する法律施行令の一部を改正する政令」が閣議決定されました。
コロナウイルスの感染症対策が値上がりの理由に含まれているということは、コロナが収束した後は少し値下げするんでしょうか…
まとめ
令和2年度においても応募者数が約30万人に及んでいる情報処理技術者試験と情報処理安全確保支援士試験での値上がりは非常に多くの人に影響があるでしょう。
IT需要の高まりから今後さらに受験者数を伸ばす可能性があるため、もしCBT方式でITパスポート試験や基本情報技術者試験などを受験する予定がある場合は3月までに受験するようにしましょう。
本記事のまとめ
- 受験料値上げの理由は主に3つある
- 受験料値上がりの適用は試験によって異なる
皆さんが資格試験に合格することをお祈りいたします。